【マルセイユ・グルメ】人気観光地レ・グードでランチ、ミニ・クルーズも楽しめる充実の1日

6月15日、マルセイユの南の郊外レ・グードのプロヴァンス料理レストランを予約し、マルセイユ市営の船で行くことにしました。快晴で陽光が心地よく、海上では涼しい風に吹かれて快適なクルーズ、そして港を見下ろすレストランのテラスで美味しい魚料理を頂きました。

オプショナルツアーに参加しなくても充実した1日でした。観光にグルメを求める旅人におすすめです。

1. 市営の海上交通手段について

マルセイユではカランク巡りのボート・ツアーとは別に、マルセイユ 交通公団RTM運営によるボートでの海上移動手段が2種類あります。

フェリーボート Ferry Boat」:ケ・デュ・ポールのマルセイユ市庁舎前と旧港を横切って対岸ケ・ド・リヴ・ヌーヴを結ぶ(片道50セント、24時間・72時間XLパス、シティパス使用可能

ラナヴェット Lanavette」:旧港から北の郊外エスタックへ行く便と、南の郊外ポワント・ルージュに行く便がある(片道5€)。ポワントルージュ乗り換えで更にレ・グードに行く便に乗り換えることができる(レ・グードに行く場合は旧港で乗船する際に8€のチケットを購入)。いずれもXLパス、シティパスは使用不可

ポワント・ルージュ経由でレ・グードまでミニ・クルーズ

この南北に行くラナヴェット航路は4月末から9月末までの運行です。ポワント・ルージュからレ・グード間は6月末から9月末まで運行、夏限定ということですね。この期間にマルセイユに滞在する方には、イフ島やフリウル島観光、カランク巡りのどれかは絶対お勧めですが、どうしてもできない場合は、このラナヴェットでちょっとしたクルーズ気分を味わえるかもしれません。ボートは小ぎれいで快適です。

自由席なので、風を受けて開放的なクルーズを味わいたい場合は屋外スペースになっている船首または船尾、風や日光を避けて窓の景色で充分な方は屋内スペースを選ぶことができます。早めに着いて待つようにすれば好きな席が確保できます。

2. ヴィユ・ポールでの乗船

13時30分にレ・グードのオーベルジュ・デュ・コルセールL’Auberge du Corsaireというレストランに予約を入れてあります。ナヴェットはヴィユ・ポールから毎時0分に出発、レ・グードまで1時間強かかりますから11時40分くらいに船着場について列に並ぶようにしました。

緑色の案内板の方が北のエスタック行き、オレンジ色の方がポワント・ルージュ行き
巨大日除け。プチ・トランが天井を走ってる

船着き場の正面にはガラス張りの巨大日除けOmbragèreがあり、ダイナミックな人や車の動き、大道芸人のかける音楽など賑やかです。列に並んで乗船を待っている間も退屈しません。

3. マルセイユ沖ミニ・クルーズ

船が到着し乗船します。列の先頭に近かったので、期待どおり進行方向に向かって座れる船首の座席を確保することができました。

いよいよ出発です。

↑両側にたくさんの船が停泊しているその間を進んで行きます。

サン・ジャン要塞やMuCemのすぐ横を通ります。これってただの交通手段ではなく、マルセイユ観光の一部と言っても良いくらいですね。

↑向こうにマジョール大聖堂、大型クルーズ船も見えます。

正面に見えるのはイフ島とフリウル島。この島も結構近くから見ることができました。

天気は快晴でみんな紫外線予防のクリームを塗っていました。暑いくらいでしたが風は涼しく快適でした。
沖合に出ると少し寒く感じるくらいでビーチタオルを羽織る人も。

↑ポワント・ルージュでは岸に降り立って、そのままレ・グード行きの船が到着するのを待ちます。10分ほどの待ち時間。

4. レ・グード

レ・グードに近づいてきました
船着場に到着

詩人フレデリック・ミストラルに拠ると、この土地の名称レ・グードはラテン語で「尻尾」を意味するCodaから派生したプロヴァンス語Lei Goudoに由来するようです。言われてみれば半島が尻尾のようにも見えます。

マルセイユの南の郊外と記述しましたが、実はマルセイユ8区の一部です。でも街からは結構離れており、この区域が1つの町のようになっているので郊外と言った方がしっくりきます。

このメインストリート(?)の港側にレストランやサンドイッチ屋が並んでいる

5. オーベルジュ・デュ・コルセール

さて予約したレストランに到着しました。向こう側の窓からは小さな湾が見えます。

↑最初はボートの合間のこのテーブルについてみましたが、暑くなりそうだったので席を変えました。

↑テーブルを変えて大正解。屋根は葦のような素材のものでできていて通気性がよく、程よい涼しさの中で食事を楽しむことができました。

僕はプロヴァンス風 海老料理を、連れは魚料理を注文しました。この前に前菜でシュピオンSupionというとても小さなイカの揚げたのを2人でシェア。そして食後のデザートも、他のお客さんが取っていたプロフィトロール(シュークリームのクリームの代わりにバニラアイスが入ったものにチョコレートソースをかけたデザート)を見て、とても1人では食べきれなさそうなので、2人で1つ取ってシェアしました。

シュピオンのフライ

メインが25〜30€するので飲み物も含め合計90€程かかりましたが、この場所のこの雰囲気で食事、それだけの価値はあります。

レストラン名:L’Auberge du Corsaire – Chez Paul、住所:35, rue Désiré-Pelaprat 13008 Marseille、メールアドレス:restaurantpaul@yahoo.com、電話番号:04 91 73 19 26、予約はこちらのサイトから行うと便利。営業時間:12〜14時、20〜22時

タビリオ
昼食は14時までって書いてありますが、15時頃に食べ終えた頃 他にもお客さんがたくさん残ってました。

留意点としては100グラム8€の焼き魚 poisson grillé はどれも1kg位ある大きな魚だということ。これだけで80€以上もしてしまいますから、大人数でない限りお勧めしません。注文するのであれば事前に必ずどの魚か見せてもらいましょう。テーブルまで持ってきてくれます。

6. ヴィユ・ポールへの帰還

帰りのナヴェットは毎時20分なので、15時にはレストランを出て船着場へ向かいました。レストランでは1時間半ほどゆったり食事できました。

既に船が着いていました。

船の後部座席から離れていくレ・グードの町にさよならを告げます。また来るからねー(涙)。

行きと同じくポワント・ルージュで乗り換えてヴィユ・ポールに向かいます。

↑ヴィユ・ポールに戻ってきました。前方を横切るのはRTM運営のフェリーボート。

無事ヴィユ・ポールの船着場に戻ってきました。

この日の過ごし方をまとめると以下のようになります(水色のハイライトは海上移動の行程)。

11:40 ヴィユ・ポール船着場で列に並ぶ

12:00 ヴィユ・ポール発 – 12:35 ポワント・ルージュ着(乗換)

12:50 ポワント・ルージュ発 – 13:00 レ・グード着

   予約時間まで散策

13:30 – 15:00 オーベルジュ・デュ・コルセールで昼食

15:20 レ・グード発 – 15:35 ポワント・ルージュ着(乗換)

16:00 ポワント・ルージュ発 – 16:35 ヴィユ・ポール着

昼食のために1日の大部分を費やしたように見えるかもですが、率直な意見を言うと前後のクルーズとセットで贅沢なエクスカーションに参加したような感じでとても満足しました。

7. あとがき

夏にマルセイユに観光するチャンスがあったら是非、カランク巡りイフ島かフリウル島ヴィジット、あるいはこのラナヴェットのどれか1つを行うことをお勧めします。やはり海あってのマルセイユですからね。

ラナヴェットだと5€(レ・グードまでは8€)でちょっとしたクルーズ気分が味わえるってお得感ありますよね。

あとこの記事で紹介したレストランにはピザもあるので、安く済ませることも可能です(1人前17€〜)。Pizza au feu de bois、すなわち木を燃やした熱で調理された本格的なピザです。

帰りは陸路でバス利用という手もあります。この場合、レ・グードから20番のバスで終点のモン・ローズMont roseへ。19番のバスに乗り換えて終点のカステラーヌ下車。そこからトラム3番に乗ってヴィユ・ポールに戻ることができます(メトロ1番・2番も通っています)。


マルセイユでの滞在先はお決まりですか?マルセイユを徹底的に観光するなら旧港(ヴィユ・ポール)周辺、マルセイユを拠点にエクサンプロバンスやアルル、ニームへの日帰り旅行を予定しているならサンシャルル駅周辺が便利です。



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