MINI DVをMacに取り込む!〜どんな方法があるかまとめてみた

家を整理していたら古いデジタル・カメラとMINI DVのカセットが出てきた、思い出の旅行やかつての友人が映っているので、この古い機器とカセットを処分する前にパソコンに取り込みたい、と思った人は多い筈。

2000年前後にはデジカメも随分安くなり、多くの人が購入して使っていたのでは。その割には特にテレビに繋いで映像を見る時間は少なかったり。いつでも見れるという感覚でそのまま仕舞ったままになっていたり。

それから10年もするとスマホで撮影するのが当たり前の時代になり、それを自分のパソコンで編集するのが普通の時代になるなんて当時は思いも寄らなかったですよね。

当時はIEEE(ソニー規格ではiLink)の4ピンを6ピンに変換するケーブルを使えばPCに取り込めていましたが、現在はMACに乗り換えた方も多いかと思います。僕もその1人です。最近のMacではThunderbolt3(USB Cと同じ形状でデータ転送速度が速いコネクター)のみの搭載だったりで戸惑った人も多い筈。

この記事ではMINI DVをどのようにMacに取り込むのかを説明していきたいと思います。

1. 専門業者に依頼した方が良いケース

その前に、ヤマダ電機などデジタル化サービスを行っている業者に依頼するのが最も手っ取り早いケースを確認したいと思います。音声のみのカセットテープやVHSビデオ・カセットなんかもCDやDVDにしてもらうことができます。

次のようなケースではケーブルを取り揃えた所で、自分のパソコンに取り込むことはできないので、上記のような業者に依頼するしかありません。

  • ビデオカメラ機器の電源自体がOnにならない場合
  • 電源は入ってもテープが再生されない場合:「ヘッドが汚れています」というメッセージが画面に表示される
  • ヘッドクリーナー(カセット)で機器のヘッドを掃除(10秒「再生」する)しても、録画テープが再生されない

上記の条件を全てクリアし自分で取り込みが行える場合でもカセットが5本以内であれば、業者に依頼してしまった方が手っ取り早いです。

5本位までなら1万円以内で専門業者にやってもらえるからです。この記事通りに行えば問題ありませんが、ケーブルを揃えて自力で行っても、ひょっとして上手くいかないかもしれないという不安は感じる人もいるかもしれません。

上のようなケースに当たらず、ビデオカメラ機器が作動するという方のために、Mini DVをMacに取り込む方法を説明していきたいと思います。

2. Mini DVを「デジタルデータのまま」Macに取り込む方法

MINI DVをパソコンに取り込む方法には、デジタル方式とアナログ方式の2通りあります。 DVとはDigital Videoの略ですから、データ自体はデジタルで録画されています。できればこれをそのままデジタルで取り込みたいですよね。

Mini DVの解像度は720 x 480ピクセル。ちなみに各規格の解像度は以下の通りですから、Mini DVDはSD (標準解像度)ということになります。

SD :720 x 576
HD : 1280 x 720
Full HD : 1920 x 1280
4K : 3840 x 2160

ただし、MACが認識できる機器は限られています。iMovieに取り込める機種のリストが以下のAppleのサイトに記載されています。自分のカメラがMacに対応しているのであれば、後述するケーブルを取り揃えて自分で、デジタルデータのままMacに取り込むことができます。

メーカーごとに認識できる機種が特定されています。かなり網羅されている様なので、ここに自分のデジカメ機種が見当たらない場合対応していないと思って間違いないです。その場合はアナログによる取り込みを行う(後述)ことになります。

変換ケーブルを取り揃え、デジタルデータのままiMovieに直接取り入れる方法が王道です。タイトルを付けたり、音楽や効果音、場面切り替えのフェードイン・アウトを加えたりと、そのまま編集作業に移れますからね。

尚、「デジタルのまま」の場合も、後述する「アナログ出力後に再デジタル化」する場合も映像の取り込みには再生と同じだけの時間がかかります(30分の映像なら30分間取り込みの時間がかかる)。

画像がMacのスクリーンに表示されるので、ダビング中、ここはカット、ここにはタイトルを付けよう等考えておけば、次のステップである編集も手っ取り早いですね。

2-1. ビデオカメラ機器とMacを変換ケーブルで繋ぐ

さてビデオカメラでテープを再生することができ、Macに認識されるビデオカメラであることが確認できたら、録画映像をMacに取り込むのに必要な以下3点の変換ケーブルを揃えましょう。

a) ビデオカメラ側はIEEEの4ピンの差し込み口になっている筈です。これをまずIEEE9ピン(アップル規格ではFireWireという名称)オスに変換。

b. このFireWire9ピンをThunderbolt 2に変換するケーブル。Thunderbolt2の差し込み口を備えたMacを使用している場合はこれでそのままパソコンに繋ぐことが可能。

この商品、アマゾンでも楽天でも見当たらなくなってしまったようです。アップルのサイトでもだいぶ前から売り切れ状態です。メルカリやeBay等で中古品を見つけるしかないかもしれません…。

c. Thunderbolt 2をThunderbolt 3に変換するケーブル。

最近のMacを使っている場合はUSBかThunderbolt3(USB Cの形状でソケット部分に雷マークが刻印)の差し込み口しかないと思われるので、Thunderbolt3に変換するケーブルが必要になります。

この様な形になります。

ビデオカメラとMacの接続は必ず上記の方法で行ってください。片方がIEEE、もう片方がUSBになったケーブルも市販品として見られますが、Mac側で認識されません。

IEEE(FireWire)からThunderbolt3への変換ケーブルが発売されればいいのにという希望も捨てた方が良いです。IEEE(FireWire)はいずれ消え去っていく運命にあるので(現在製造されるビデオカメラには搭載されない)、新たに開発する必要がないからです。

2-2. MACのiMovieから映像を取り込む

さて必要なケーブルが揃ったらいよいよ、接続してMacへの取り込み開始です。ビデオカメラの電源を入れ、VCRモード(再生モード)にしておきます。

MACのiMovieを立ち上げ、「読み込み」ボタンを押します。

次の画面で左上にビデオカメラの機種名が表示されたら、Macで認識されているということです。下の「再生」ボタンを押すとビデオカメラ機器の再生が始まり、Macの画面上に映像が映し出されます(カメラ側での操作不要)。取り込みたい所で、右下に表示されている「読み込む」ボタンを押せば映像の取り込みが開始します。

3. Mini DVを「アナログデータ」として出力し、「デジタルデータ」に再変換してMacに取り込む方法

次はアナログで取り込む方法です。ビデオカメラがApple対応でない場合ですね。

当時のビデオカメラはテレビに接続して録画映像を視聴することを想定していますから、一方がRCA端子(オス)、もう一方はミニジャックになっているAV変換ケーブルがビデオカメラに付属で付いている筈です。ビデオカメラがこのケーブルにアナログ変換してデータを送り出し、別売の機器を経由して、Macに映像を取り込む訳です。

RCA端子(赤:右音声、白:左音声、黄:映像)の最大解像度は720 x 480でMini DVで撮ったデジタルデータと変わりません。最大ということなので場合によっては変換時に若干劣化することも考えられますが。

またRCA端子(赤、白、黄)だけだと「輝度」を記録したデータと「」を記録したデータが一緒になって出力され、これをMacに取り込む際に再度分けるという段階を踏むのでかなり画質が劣化してしまいます。ビデオ機器にS端子(Sはセパレートの意味:輝度と色がきちんと区別された状態で出力できる)がある場合は、S端子ケーブル(オス/オス)を入手して使用するとより鮮明な映像になります。

途中で停止せずテープを1本まるごとコピーしてから編集することになると思いますが、各場面ごとに1ファイルとはならず、テープ全体で1つのファイルになります。

場面が切り替わる際にフェードアウト・フェードイン等の効果を加える場合、この一続きの映像をiMovieのスクロールに移し、手動で切り取る作業から始めることになります。

アナログデータをデジタルデータに変換する機器は以下のものがあります。

1.サンワ・サプライ社製ビデオキャプチャー
2.Elgato社製Video Capture

3.1. サンワ・サプライ社製ヴィデオキャプチャー

キャプチャー機器側にRCA端子(メス)があり、ここにデジカメに繋いだAV変換ケーブルのRCA(オス)を接続します。

ビデオカメラ側で操作し再生するとビデオキャプチャー機の内蔵スクリーンに映像が映し出されます。これを見ながら保存したい映像の所で「録画」ボタンを押すと、デジタルデータとしてUSBやSDに保存されるというものです。

USBやSDに保存されたデータをiMovieで読み込んで編集する訳ですね。このサンワ・サプライ社製のものはMP4ファイルでの保存になるので、そのままiMovieにファイルをインポートして編集することができます。

解像度は最大で720 x 480ピクセルなので、解像度としてはデジタル・ダビングとさほど変わらないのですが、S端子を備えていないようなので、多少の画質劣化は避けられないかもしれません(先ほど記載したように輝度と色のデータが区別されていないので、光の当たった顔がのっぺらぼうになってしまうかも…😱)。

HDMI端子が付いているので、デジタル・ダビング後、HDMIケーブルで繋ぐことにより、テレビで映像を視聴することもできるのが利点でしょうか。

またMini DVだけでなく、VHSビデオカセットもデジタル化することができます。

SDカードに保存するタイプのものは、他にもavi (Windows規格)保存のビデオキャプチャー機器もあります。この場合はiMovieに取り込む前に、更に別のアプリでMP4やMOVファイルに変換する必要があります。

3.2. エルガト社製ビデオキャプチャー

一方にRCA端子(メス)とS端子のついたケーブル、もう一方はUSBケーブルが出ています。Mac用のアプリが用意されているので(最新のものをElgato社のサイトでダウンロードできる)、確実にMacで取り込めるという安心感があります。YouTubeではこの方法を勧めている人が多く見受けられます。アメリカの製品で日本では安く手に入らないのが難点。

Elgatoのアプリを開き、ビデオカメラ側で映像を開始すると、アプリのスクリーンに映像が映ります。「録画」ボタンを押すとデータ変換・転送が始まります。。映像が終わった時点で「終了」ボタンを押すと、ハードディスクにファイルが作成されます。

出力フォーマットはMPEG4あるいはH.264解像度は680 x 480 ピクセル、音声はAACなので、そこから更に変換する必要はありません。そのままiMovieで読み込んで編集開始することができます。

まとめ

如何でしたでしょうか?

機器自体古くなっているのでいざ再生しようとしてもいずれ見れなくなってしまいます。まだ機器が動く間にMacに取り込んでおくと良いでしょう。

手順を要約すると以下のようになります。

①まずは業者に頼らなければならないのか、自分でできる/自分で行った方が良いかを見極める。

②自分で行う場合は、デジタルデータのまま転送できるのか(推奨)、アナログで出力した上でデジタル再転換するしかないのかを見極める。

③アナログ出力&デジタル再変換で取り込む場合、どの商品を使うかを決定する。

それぞれの転送方式について取り込み方法を記載しました。

参考になれば幸いです。