【マルセイユ観光】2013年に近代的に生まれ変わった旧港ヴィユ・ポール

マルセイユ観光の起点はやはり旧港ヴィユ・ポールですね。その歴史はギリシャ人の一派フォカイア人が入植した紀元前6世紀に遡り、17世紀にはルイ14世により整備され、欧州文化都市に選定された2013年には更に近代的に生まれ変わりました。

1. 港の歴史

紀元前600年頃(つまり26世紀前)ギリシャ系のフォカイア人による入植時より使用されてきた港。ギリシャ植民市マッサリアMassaliaはローマによる征服後はMassiliaと呼ばれていました。当時は港の北側(港をカタカナのコの字型に置くと北が上になる)が中心でした。

港の北側が「港の埠頭Quai du Port(ケ・デュ・ポール)」、真ん中カヌビエール通りに面した所がベルジュ埠頭Quai de Belges、南側が「新河岸埠頭Quai de Rive Nouvelleケ・ド・リヴ・ヌーヴェル」。

15〜17世紀に周囲の護岸工事が行われ、港の南側に街が発展していきました。別記事「ルイ14世によるマルセイユ大改造」参照。

2. 要塞

港の入り口はサン・ジャン(聖ヨハネ)要塞(北側)と聖ニコラ要塞(南側)により守られてきました。どちらもルイ14世の命により建造されました。

サン・ジャン要塞は12世紀末に聖ヨハネ病院の砦があったのが名称の由来で、17世紀中旬(1668〜1671)に建造、1964年にフランス歴史建造物に指定されました。聖ニコラ要塞は17世紀中旬(1660〜1664)に建造、1969年にフランス歴史遺産に登録されました。

この対岸に位置する2つの要塞間には1905年に鉄橋が設けられ、その上には展望の良いレストランまであり、散歩道としても賑わっていたのですが、残念ながら戦争末期、占領していたドイツ軍により破壊されてしまいました。

3. 2013年の旧港改造

2013年に旧港全体が改造され、中でも目を引くのが巨大な日除けOmbragère。建築家ノーマン・フォスターによる設計で、全面鏡張りで、それまで容赦なく照りつける太陽から身を守る術もなかったベルジュ埠頭において、ほっと一息つける日陰を提供してくれるようになりました。

また港周りの遊歩道桟橋が整備され、マルセイユの象徴とも言える港の景色が全体的に調和のとれたものになりました。

「港の埠頭」(北側)を聖ヨハネ要塞まで散歩してみると良いと思います。途中右手に小ぢんまりとしたマルセイユ 市庁舎があります。フランス歴史遺産の1つです。

突き当たり、要塞を通り抜けるか、手前の階段を登って鉄橋を渡って(こちらの方がオススメ)要塞内に入り、ここから欧州・地中海文明博物館MUCEMにアクセスすることになります。

要塞の中へは簡単なセキュリティ・チェックだけで無料で入れます。心地よいカフェ・テラスがあり、ちょっとした憩いの場になっています。

上記とはまた別の橋が要塞とMUCEMを結んでおり、これを渡っていくと博物館の屋上に着きます。ここにもお洒落なカフェがあり、日陰ができるよう工夫されたスペースに椅子や長椅子が置かれており、海を見下ろしながらお茶することもできますよ。


マルセイユでの滞在先はお決まりですか?マルセイユを徹底的に観光するなら旧港(ヴィユ・ポール)周辺、マルセイユを拠点にエクサンプロバンスやアルル、ニームへの日帰り旅行を予定しているならサンシャルル駅周辺が便利です。



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