シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内へのアクセス方法は5つ。値段と便利さを考慮して選択すると良いかと思います。以下、お勧め順に記載します。
1人ならロワシー・バス Roissy Busが絶対お勧め
パリの公共交通機関RATPが運営するオペラ座行きバス(12.50€)。大型荷物を置けるスペースもあり、空調も効いていて快適です。
もちろん2人以上でも快適に利用できます。
所要時間60分(ただし夕方等パリ周辺で渋滞しやすい時間もあり)で、運行頻度は以下の通り。
5h15 〜 20h00 : 15分間隔
20h00 〜 22h00 : 20分間隔
22h00 〜 00h30 : 30分間隔
アライバル・ゲートを出てすぐのロワシーバス乗り場で切符を購入します。
パリ観光に便利なオペラ座界隈で滞在を考えている方にはこれが便利かもしれません。オペラ座近辺には日本人街も存在しているためか、このバスの案内ではフランス語、英語に加え日本語での説明が記載されています。日本人に優しい交通機関と言えるかもしれませんね。
ちなみにロワシーとはシャルル・ド・ゴール空港のある場所の地名で、空港をこの名称で呼ぶパリっ子も少なくありません。
Navigo使用可能。以前の旅行で作成したNavigoのカードを所持している場合ロワシーバス乗り場の券売機でチャージして乗車することができます。
Navigoカードを持っていなければ、ロワシーバス乗り場でバス乗車券を購入し、乗ってしまうのが手っ取り早いです。が、その後のパリ市内の移動も考えてNavigoを購入して使いたい場合は以下の手順を踏む必要があります。
到着フロアの5階からエレベーターで2階に降りる。
CDGVAL(無料)に乗ってロワシーポール(T1やT2の中間、RER B線や各方面行きのバス停、ホテルが集中する地点)に行く。
ロワシーポールでNavigoを購入&チャージ。
そのロワシーポールのバス乗り場からロワシーバスに乗車。
RER B線 乗り場手前のSNCFの窓口でNavigoカードを購入&チャージ。
そこからまたアライバル・ゲートの近くのバス乗り場に戻って、ロワシーバスに乗車。
Navigoは月曜から日曜まで有効、例えば金曜到着の場合、チャージできるのは翌週月曜から、ということを覚えておいて下さい。
ル・ビュス・ディレクト Le-Bus Direct (旧エールフランス・バス)も 1人からお得に利用できる
22年5月現在廃止されています。観光需要が高まって復活した時のため記載は残しておきたいと思います。
パリのメトロではエスカレーターのない駅もざらにありますから、駅構内で昇り降りすることなく市内に行けるのはかなり楽です。降りて徒歩で行けるホテルに滞在するのであれば便利この上ないですね。「バス」と言っても吊り革があってぎゅうぎゅう詰めになるようなものではなく、観光バスのスタイルで至って快適です。
行き先は以下の4つです。
行き先 | 呼称 | 料金 | 運行頻度 |
凱旋門 | Ligne 1 | 12€ | 20分間隔 |
エッフェル塔 | Ligne 2 | 18€ | 30分間隔 |
オルリー空港 | Ligne 3 | 22€ | 25〜40分間隔 |
モンパルナス* | Ligne 4 | 18€ | 30分間隔 |
*最初の停車はパリ・リヨン駅前で、最終停車場がモンパルナス。
標識に従ってLE-BUS DIRECTの乗り場の方に行くと、CDG1の場合は待合室の中、CDG2は乗り場の手前に発券機があります。切符はそこで購入します。クレジットカード清算です。
インターネットで事前に購入しておくことも可能です。
往復で購入すると割得になりますが、道路を走る訳なので朝7−9時や夕方17−19時頃に利用する場合は、渋滞の可能性があることは認識しておいてくださいね。
往復券を購入せず、市内から空港行きのル・ビュス・ディレクトを乗車する場合、停車場の係員から購入します。クレジットカード精算も可能です。バスの運転手から購入する場合は1€増しになります。
Navigoは使用不可。
2人ならタクシーで
タクシーは市内のホテルまで連れて行ってくれるので、バスやメトロの場合のように降車後 道に迷わずに済みます。
しかも定額なので安心して利用できます。昔の海外旅行談で聞くような、知らない道をぐるぐる回ってぼったくられたなんてことはありません。
右岸(セーヌ川の北側)であれば56€、左岸(同 南側)なら65€です(24年2月現在)。割り勘できる人と一緒なら検討してみて良いかもしれません。
荷物を引き取ってアライバル・ゲートを出るとタクシー乗り場、バス乗り場、電車の方向が記載された標識があります。これにしたがってタクシー乗り場へ行けばOKです。このタクシー乗り場で乗る場合のみこの定額料金が適用されると思っていて下さいね。
郊外に宿泊する場合は定額料金が適用されず、メーターによる通常料金がかかってしまいます。CDG空港からxxまでと入力するとおおよそのタクシー料金が表示されるアプリ(Rom2Rio等)を使って試算することをお勧めします。場合によってはロワシーバスでオペラ座まで行き、あるいはRER B線やA線でできるだけ宿泊地に近い所までアクセスし、そこからタクシーに乗る、ということも検討しても良いかもしれません。
上の写真はCDG2Eのものです。タクシー乗り場は右に進んですぐの場所にあります。CDG1も同様の標識がありますからこれに従えばOKです。
注意! 時々空港内で Taxi?と言ってくる客引きもいるようです。このようなタクシーに乗ってしまうと普通のメーターで課金されますから高くついてしまうことになりかねません。特に17時以降のパリは渋滞することが多いのでどんどんメーターが回ってしまうこともあり得ます。上記のように空港のタクシー乗り場のタクシーに乗るのが一番です。
3人以上ならハイヤーを
運転手つきのレンタカーですね。当日タクシーを待たなくて済むのと、料金が予め分かっているので安心というメリットがあります。またアライバル・ゲート(荷物を引き取った後)を出た所で、運転手がパネルを持って待機してくれるので、乗り場を探すのに迷うこともありません。
2人でも3人いやそれ以上でも60€前後で済みます。3人でシェアすれば1人約20€ですね。ミニバスで他の旅行客と一緒だと若干安くなりますが、数ユーロの差であれば自分たち専用の車を手配すると良いかもしれません。
会社・個人ともいくつか選択肢がありますがユールキャブのWebサイトなら、他の利用者による評価や値段を参考に決めることができます。出発地(例えばCDG Terminal 2E)、行先(例えばホテルの住所)、利用日時を指定して次に進むと選択肢が出てきます。
フライト情報(到着日時、航空会社、便名等)を伝えておけば、飛行機の到着が遅れた場合も確認できるのでお互いに安心です。
もちろん帰国に際し空港行きを手配することも可能です。
最安でパリ市内に行くなら高速地下鉄RER(エール・ウ・エール)B線
一番安くパリ市内に行きたいのであれば、到着ゲートから乗り場まで少し距離がありますが(大部分は歩く歩道)、RER B線です。空港ーパリ市内のチケットは10.30€です(2022年5月現在)。帰国時に道路だと渋滞が心配で利用する人もいます。
シャルル・ド・ゴール空港からパリ北駅 Gare du Nord までのパリ北部は低所得層、移民が多く住む地域ですが、日中に利用する分には人も多くいるし危ない目に会うことはないかと思いますが、留意するに越したことはありません。
パリ・リヨン駅に行く場合、レ・アール駅 Les HallesでB線を降り、そのままホームを横切ってA線に乗りかえられるのでスムーズです(逆方面だとエスカレーターで上に登ってから該当ホームに降りる必要がありますが)。
もちろんNavigo(5ゾーン)使用可能です。
チケットを1枚だけ購入する場合は10.30€で、パリ市内についてからメトロに乗り換え可能です(つまりメトロ料金込み)。
パリが初めてでNavigoのカードを購入しなければならない場合、購入場所が少々分かりづらいので別記事で説明してあります。
余談ですが、RERは1文字ずつ発音するとエール・ウー・エールですが、つなげてエールーエールと言えば良いです。Rの音を発音できると完璧ですが。
6. 終わりに
ロワシーバスやル・ビュス・ディレクトで直接行ける場所に滞在する場合(オペラ界隈やパリ・リヨン駅界隈など)は、1人でも複数でもこれらの直行バスを利用すると便利ですね。女性の一人旅なら特にお勧めです。
複数での旅ならタクシーやハイヤー(個人・法人)で、1人あたり料金は上記とあまり変わらず、他のお客さんとは一緒にならずに済みます。Navigoを最大限活用したい場合や帰国時に渋滞の心配をしたくない人はRERを使用するのが良いかもしれません。
Booking.com
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