【マルセイユ観光】おすすめ ビーチ3選

5〜9月にマルセイユを旅行するのであればビーチは1回くらいは行きたいもの。ビーチで過ごす時間帯や持ち物、お勧めのビーチ、行き方についてまとめてみました。

1. ビーチで過ごす時間帯

フランスは一年を通じて1時間ほど時間が早く設定されています(英国とは10分程しか違わないのに、ドイツやイタリアとの同時刻を取って50分早送りしたため)。時計の針が12時を指していても太陽が真上に来る50分前なのです。これに加え夏は1時間さらに早送りしますから2時間ほど自然の時間よりずれます

つまり17時ごろにビーチに行っても充分日差しは強いし、海もある程度暖かくなっているので、朝と午後の大部分を観光やショッピングに費やし、それに加えて夕方ビーチでゆったり過ごすという二重の楽しみ方が毎日できるんです。

しかも旧港からビーチへはバス1本で行けるし、その通り道の海岸線の美しいこと…。

7−8月の暑い時期なら比較的涼しい午前中に海辺で過ごすというのも大いにありです。マルセイユ のビーチはどこもシャワーがあるので日焼け止めや海水をきれいに洗え流せるのが嬉しいですね。

2. 持ち物

マルセイユの市内観光がメインでビーチは1〜2回くらいでいいかなという人は、ビーチタオルはかさばるので、軽い布でできた敷物を持って行くと良いかもしれません。フータ foutaというコットン製の布で、イタリアのビーチでこれを使用している人が多かったので自分も現地で入手して以来、これを使用しています。

これと水着、サングラス、日焼け止めをバッグに入れ、ミネラルウォーター1人1本、おつまみや昼食等をスーパーで買っていくと良いかも。チョコレート入りのビスケットの場合 ビスケットの中にチョコが入っているタイプが良いですよ。上に乗っているタイプだと暑さでベトベトになってしまいます。

ヨーロッパに限らず紫外線は十数年前よりだいぶ強くなっています。日焼け止めは以前は30を使っていましたが、近年はSPF50+ *を使用しています。

*SPF : Sun Protection Factorすなわち紫外線防御効果。数字が大きい程紫外線を防ぐ効果が大きく、最大は50+(50超)。

フータ、サングラス、日焼け止め

服装はバミューダ・パンツとスポーツ・サンダルであれば、観光した後、日差しが丁度よくなってきたらビーチへ行くといった行動が可能ですね。

↓ショッピング・センター「テラス・デュ・ポール」に入っているフランスの靴メーカー&ショップ「メフィスト Mephisto」でスポーツサンダルを購入しました。これはMephistoプロデュースのAllrounderという銘柄です。かかと部分に特殊なクッションが埋め込んでありショックを吸収してくれます。

スポーツサンダル
Mephistoのスポーツサンダルを購入

靴下を着脱する手間も省けるし、街中でもビーチに行くにも違和感なく利用勝手抜群の履物です。

3. おすすめビーチと行き方

マルセイユのビーチ…。ニースのような大きな湾ではなく、モンペリエのように果てしなく海岸線が続く訳でもありません。マルセイユ では小さな湾が連なっており、それぞれに特色があります。それぞれ左右が区切られているので安心感があります。イタリアにこういうビーチが多いですね。

旧港から徒歩でも行けるカタラン・ビーチがあり、マルセイユの気取りのないビーチを見てみたい方には良いかもしれません。また周辺スペースが整備されたので、シーズンオフで泳ぐには寒いけど海岸で日を浴びたいな、という時に良いかもしれません。

ダヴィデ像のある広場でバスを降りてすぐがプラド・ビーチPlage du Prado (単数形)* で、芝生の緑に彩られておりなかなか良い感じです。でもこだわりのある人達はもう少し足を延ばし、海に面して左側(大観覧車のある方角)、ボヌヴェーヌやボレリーのビーチに行くようです。

プラド海浜公園のビーチ名称

(*) プラド海浜公園には6つのビーチがあり、北から南へ
北プラド・ビーチ
南プラド・ビーチ
ユヴォーヌ・ビーチ
ボレリー・ビーチ
ボヌヴェーヌ・ビーチ
ヴィエイユ・シャペル・ビーチ
と並んでいます。これらのビーチを総称して複数形でプラド・ビーチ(群) Plages du Pradoと呼びます。狭義(単数形)のプラド・ビーチplage du Pradoとは区別する必要があります。

これら6つのビーチを包含する一帯、すなわちダヴィデ像、大観覧車の周辺3.5キロメートルに及ぶ一帯は総称プラド海浜公園Parc balnéaire du Pradoと呼ばれ、70年代に整備され毎年350万人が訪れるほどの人気があります。

ここでは取っておきのおすすめビーチをご紹介したいと思います。

ボヌヴェーヌ・ビーチ Plage Bonneveine
およびボレリー・ビーチPlage Borély

ボヌヴェーヌ・ビーチ
ボヌヴェーヌ・ビーチ

1番のオススメはボヌヴェーヌ・ビーチボレリー・ビーチです。夏場は青空に映える真っ白な大観覧車が設置される場所です。大観覧車を境にして2つのビーチが隣接しています。ここはテラスのあるカフェやレストラン、ショップが周囲にあり、ビーチ・リゾートの雰囲気が漂っています。

エスカル・ボレリー
カフェやショップの集まるエスカル・ボレリー

デッキチェアに座ってランチやドリンクを注文することができるビーチバーもあります(ハイシーズンの週末は要予約)。

Indigo Cafe : デッキチェア 1日15€、半日12€、パラソル6€。デッキチェアとサラダとドリンクがセットになったFormule Plageもあり(平日25€、週末30€)。予約:06 79 54 47 43、「満席Complet」の看板が出ていなければ予約なしでも利用できるかもしれません。

上記以外にもプライベート・ビーチがいくつかあります。

ダヴィデ像のあるロータリー
ダヴィデ像のあるロータリー(バス下車の目印に便利)

旧港から83番のバスでアクセス

ダヴィデ像のあるロータリーを曲がってすぐのPlage停留所で下車。海に向かって左側 (大観覧車を目指して)徒歩10分ほど。

カステラーヌ駅からバス19番でアクセス

ビーチの側までアクセス可能。ただし6〜8月は午前11時〜21時まで始点・終点はカステラーヌ広場でなくロンポワン・デュ・プラド(メトロ2番線)になるので注意が必要。
ダヴィデ像のあるロータリーをすぎて2つ目の停留所、Hippodrome Plageで下車、徒歩1分。

帰りは、上記の通り6〜8月は21時までロンポワン・デュ・プラド停留所止まりなので、終点で下車してからメトロ2番線か、バスB1番(カステラーヌ広場行き)に乗り換え。

サンテステーヴ・ビーチ Plage Saint-Estève

9月初旬のサンテステーヴ・ビーチ

2番目のお勧めはフリウル島のサンテステーヴ・ビーチです。

旧港からマルセイユの交通公社RTMの船に乗ってフリウル島に行きます。行き帰りに心地よい風を受けてミニ・クルーズが楽しめます。この島に行く時は海水浴の準備をしていくと良いかもしれませんね。島に着いてから道なりに真っ直ぐ歩いていくとビーチに着きます。

サンテステーヴ・ビーチへの行き方
サンテステーヴ・ビーチへの行き方

旧港に向かって左側の船着場でFrioul Expressに乗って行きます。往復チケットは10.80€で、船着場の隣の窓口で購入できます。
XLパスでは乗船不可です。
CITY PASSは使用可能。この場合 窓口でパスを提示しチケットを入手する必要があります。
15分ほどでフリウル島の港に到着、右側へ歩いていくと20分程でビーチに着きます。

上の写真の明るい青の部分は魚がたくさん泳いでいるので、ゴーグルとシュノーケルを持っていくと良いかもしれません。

難点は砂浜部分が意外と狭いことで、混み合う時は石でゴツゴツした所に寝そべることになります。海に入る時もその石を踏んで行かなければならないので、上記のスポーツサンダルを履いたまま水に入ると良いかもしれません(あまり高級なのでなく比較的安いもので良いですね)。

ミストラル(強風)等で船が運休になることもあります。こういう日は波も高く遊泳禁止になりますから、街で博物館やショッピング、食べ歩きするのが良いでしょう。

19世紀の作家アレクサンドル・デュマの「モンテクリスト伯」で一躍有名になったイフ島にも上陸できる2島セットの往復チケットAller/retour Combiné 2 ilesがお勧めです*。料金は16.20€で、旧港−イフ島−フリウル島−旧港の3行程を利用できます。島内で入場料6€を支払って(26歳未満は無料)イフ城Château d’If を見学します。
4月2日〜9月末:10時〜18時
10月〜4月1日:10時〜17時

外敵からの防衛のために建設されてから監獄として利用されたイフ島の歴史や、モンテクリスト伯についての説明などフランス語のほか英語でもパネル表示されています。じっくり見ても1時間ちょっと見ておけば大丈夫です。

島内には見晴らしの良いカフェもあります。

* Citypassをお持ちの場合、2島の内どちらかのビジットになるので使えません。パスはColorbusに利用するとして2島セット券は別途購入ということになります。

2島セットで行く場合の参考ルート: 午前11時頃イフ島へ。見学し終わったら船着場に戻り今度はフリウル島行きの船に乗船(旧港行きと間違えないよう)。フリウル島の船着場近くに並ぶレストランでランチ。食後はビーチでゆったり過ごす。

ポワントルージュ・ビーチ Plage Pointe Rouge

ポワントルージュ・ビーチ
ポワントルージュ・ビーチ

プラド海浜公園の大観覧車のあるビーチの更に南に位置し、マルセイユで最も広い砂浜です。右手には大観覧車が見えますし、その向こうはマルセイユの丘が見え、ある意味マルセイユらしいビーチです。

浜は北向きで太陽は後ろから差すので海を見ていても眩しくありません。海の向こうはマルセイユ の街、左側はヨットハーバーと区切るための突堤になっていおり、写真にみる通り大部分 陸地に囲まれています。安心感がありますし、波も穏やかで湖のようです。そのためかカヌーやスタンディング・パドルを楽しむ人も散見されます。

浜辺には食事処やカフェもあります。

カフェ「Le Tropicana」

例えばここ「ル・トロピカーナ」。左側にはテイクアウトで注文するカウンターがあります。テーブルで飲食する場合は真ん中の入り口から入って注文すると手っ取り早いです。水着のままでOK。ビーチを満喫した後で服を着てアペリティフというのも良いですね。

僕はパラソルの下、テーブル席でビールとフライドポテトを頂きました。ビーチでの一杯、格別ですね。参考までに値段は3.90 + 3 = 6.90€。持ち帰り(左側のカウンター)でソフトドリンクとポテトと注文する場合は2.50 + 2 = 4.50€。

階段を降りてすぐの場所は今ひとつ乱雑な感じがしますが、このビーチのポテンシャルは抜群で、とても近代的なビーチに変身することが決まっています。以下はポワントルージュ・ビーチ整備後のイメージです。

入り口のテラス

ポワントルージュ・ビーチ、将来はマルセイユの代表的なビーチになるのかもしれませんね。

実は2020年夏にはこの新しいビーチが実現する筈だったのですがCovidの影響で遅れて20年9月の段階で着工も始まっていない状況でした。21年初めには工事が進み、5月にはようやくプロジェクトの完成形が想像できる位の状態にはなりました。まだ工事中の部分が残ってはいますが、こういう未完の状態の内に行くのも一興かもしれません。

ポワントルージュ・ビーチへの行き方
ポワントルージュ・ビーチへの行き方
ポワントルージュ・ビーチへの行き方
旧港ヴィユポールからボートで

旧港からRTM社運行の船LaNavetteに乗ってポワント・ルージュ港へ(片道5€、乗り場の列にいる係員から直接購入可能)。
下船したら真っ直ぐ進んで左折、突き当りの坂道を右前方に上ります。ポワント・ルージュのバス停を過ぎてすぐビーチに降りる階段があります。港から徒歩5分。

運行期間:毎年4月末〜9月末(2019年は4月27日から9月27日)。
  旧港ヴィユ・ポール出発:8h00〜19h00、1時間おき
  ポワント・ルージュ港出発:7h00〜19h00、1時間おき
7−8月はそれぞれ20時、21時、22時発の3便が追加されます。

ロンポワン・デュ・プラド駅からバスで

メトロ2番線のロンポワン・デュ・プラド駅からバス19番(19、19B、19T)でも行けます。バス19番でポワント・ルージュ停留所下車、後戻りする方向で歩くとビーチに降りる階段があります。徒歩1分。
カステラーヌ駅からも19番バスに乗れますが、6〜8月は午前中は11時発まで、午後は21時以降の発着です。

6〜8月、19番バスは帰りも上記の通り11時〜21時はメトロ2番線のロンポワン・デュ・プラド駅が終点となり、カステラーヌ広場まで行きません。
カステラーヌ広場に行くには、メトロ2番線かバスB1に乗り換えて行きます(徒歩で行くには少々遠いです)。ロンポワン停留所で降りたら真っ直ぐロータリーRond Point まで進み、10時(左斜め前)の方向に横断歩道を渡るとB1の停留所があります。

留意点

スリに気をつけて

マルセイユに限らず公共交通機関でのスリには気をつけてください。メトロは監視カメラがついているので比較的安全ですが、バスはスリが多いように思います。

ズボンの後ろのポケットに財布を入れるのは論外ですが、前のポケットもよく狙われます。席が空いていれば座ってしまうのが安全ですが、立たざるを得ない場合:
✅ドアを背にして、後ろや横からポケットに手を入れられないようにする
✅貴重品の入った方のポケットは手を入れたままにする(吊革に捕まっている方のポケットは無防備になるので何も入れないこと)
等の工夫をすると良いと思います。

✅ビーチでも誰か1人は持ち物から離れないようにした方が良いと思います。ポワントルージュ・ビーチでは木製階段を降りた右手にあるConsigne(貴重品預かり所)で預かってもらうこともできます(無料。チップを渡した方が良いかどうかは個人で判断してください)。

ビーチに立っている旗の色の意味は?

ビーチに立っている旗の色によって、遊泳が許可されているかどうか判断できます。
:遊泳して良い
オレンジ:遊泳は許可されているが高波に注意
:遊泳禁止(強風および高波)

あとがき

如何でしたか? 地球上で日差しは強くなっているようなので紫外線対策はしっかり行ってくださいね。それとホテルに戻ってから保湿クリームを塗ることも忘れずに。


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