【マルセイユ 観光】ノートルダム・ド・ラ・ガルド聖堂

ノートルダム・ド・ラ・ガルド聖堂はマルセイユ のシンボル的な存在、マルセイユ 観光で必見です。

ノートルダムとは「我らの女性」、キリスト教徒にとってはマリア様を意味します。ガルドgardeは「守護」、間の「ド・ラ」は英語で「of the」に相当します。我々を守護してくれる聖母様、と言った意味合いになりますね。

ノートルダムと言えばパリの大聖堂が想起されます。パリ以外のノートルダムと聞いて思い浮かぶのが、ここマルセイユ のノートルダム・ド・ラ・ガルド。2019年5月のパリのノートルダム火災で大変なショックを受けて、取り敢えず何かしなければとマルセイユ のノートルダムに駆けつけたパリ市民もいた程。

丘の天辺に位置しているため、海からはもとよりマルセイユ の街中至る所から見ることができます。地元では親しみを込めて「優しい聖母様 la Bonne Mère」とも呼ばれています。

1214年に築かれた当初は小さな礼拝堂に過ぎませんでした。15世紀に再建されますが、19世紀半ばに瓦解。そして現在見られる壮麗なバジリカ聖堂として再建されました。

建築様式と壮麗な装飾

内部は2種類の大理石と金箔により異国的で壮麗な雰囲気が醸し出されています。イタリアはカッラーラで採取できる純白の大理石(ミケランジェロのダヴィデ像はこれで作成)と南仏のブリニョールという街で取れる赤大理石です。

建築家アンリ・エスペランディウによる建築で、内部は、モザイクを駆使しローマ・ビザンチン様式になっています。

↓これとは対照的に、地下納骨堂の方は絵画も装飾もない簡素なものです。岩石の中にこの地下室が作られてから、その上にバジリカ聖堂が建てられました。

マルセイユ のノートルダム・ド・ラ・ガルド聖堂の地下納骨堂

↓聖堂の天辺には、マルセイユ 住民と漁師の安全を見守る聖母像が据えられています。鮮やかな金色が青空に映えます。

ノートルダム・ド・ラ・ガルド聖堂への行き方

地図で見ると旧港ヴィユポールのすぐ近く。歩いて行けるかな、と思う人もいるかもしれません。実際徒歩で坂道を登って行ったという日本人のブログも見たことがあります。確かに昔は皆自分の足で登って巡礼したんでしょうけれど、限られた観光で時間と労力を浪費するのはもったいない気もします。

市内バス60番で行く方法

XLパスやシティパスを購入した人は、市内バス60番に乗れば聖堂前で降りるだけです。ベルジェ埠頭(カヌビエール通から見てやや右)に60番のバス停があります。帰りもこれに乗れば、旧港をぐるりと廻って、終点MuCem(博物館)に行くこともできますよ。

60番バスに乗った所、これから向かうノートルダム聖堂が見えます

ミニ・トレイン Petit train で行く方法

シティパスを購入した人は、ミニトレインで行くこともできます。乗り場はヴィユポールに向かって右奥、マルセイユ 市庁舎を過ぎた先です。大の大人がミニトレインに乗り込んで、出発を待っているのって何か可愛いものがありますね。旧港と海岸線をのんびりと走った後、165メートルの高さの丘をぐんぐん登って行きます。

シティパスがない場合は現場で支払えば乗れます。大人8€、小人4€。もちろん、聖堂見学の後は次にくるミニトレインに乗ってヴィユ・ポールに戻ります。