欧州では有給の予定を1〜3月に会社に伝えることが多く、すぐに行き先を決めてハイシーズン6〜9月の予定を建て始めます。休暇の5〜6ヶ月前に旅行日程を確定してしまう訳ですね。インタネットの時代ですから仕事の後や週末にはパソコンを叩いて安いチケットや希望条件にあったホテルを探し始めます。
なので我々日本人も早めに予約していかないと高いチケットや条件の合わないホテルだけしか残っていない状況になりかねません。出発の5〜6ヶ月前が望ましいですが、3〜4ヶ月前には航空券、宿泊の予約を入れておいた方が良いです。
どこかの都市を経由する行き先の場合4〜5時間も空港で待たなければならない便とか高い席しか残っていないようなことになりかねません。
ホテルの方も早めに探せば、街の中心でコスパの良い宿や、レンタカーを借りて旅行する場合駐車場つきで便利な立地のホテルを予約できると思います。ギリギリに予約するということは他の人たちが選ばなかった売れ残りに甘んじるということです。
予約の手順としては以下のステップを踏むと良いと思います。
1. 休暇日程の確定と職場での調整
1-1. 有給休暇について
会社員や公務員は雇用契約で有給休暇の権利が定められていると思います。2週間ほど長めの休暇を取ってリフレッシュすることで休暇後の仕事の効率性も向上する筈です。
これを取ると同僚や上司に迷惑がかかると遠慮して利用しない人も多いのではないでしょうか。でもみんなが休暇を取るような世の中になれば、そう欧米のように、お互い様であることがすぐわかる筈。今月は自分の仕事を同僚に行ってもらった、今月はこの人が休暇に出るから自分がフォローする番、という具合ですね。そういう世の中にする一端を担う気持ちで、勇気をもって休暇申請すると良いのではないかと思います。
もちろん権利だから取って当たり前という態度を前面に出す必要はありません。やはりその時は一時的に同僚の仕事が増えてしまう訳ですから、なるべく周囲に負担がかからないよう自分でできることはサービス残業してでも行っておく、会社あるいは自分の部署の仕事が比較的少ない時に休暇を取るようにするといった心構えは持っておくべきかと思います。
また子供のいる同僚に優先権があると思ってください。学校の夏休みに合わせて取るという制約がありますから。独身や子供がいない場合は6月でも9月でも休暇を自由に取れるし、旅行代金も安い時期を選べる訳ですし。
1-2. 有給休暇申請の手続き
という訳で、以下のような流れで有給休暇を確保すると良いかと思います。
- 旅の同行者と旅行の時期・期間・行き先についてある程度決めておく
- 同僚に、まだ確定していないけどという前置きで休暇を取っても支障ないかどうか、大丈夫な場合 各同僚の役割分担を決める
- 上司に、同僚とは仕事分担の調整ができている旨前置きした上で、有給休暇利用を申請する
これが済めば具体的な予約を開始することができます。
2. 旅行の枠組みを作る
2-1. 予約する航空券の目星を付けておく
飛行機はよっぽどのことがないと予約変更や取消が不可となるので慎重に行ってくださいね。クレジットカードで支払えば仕事の都合や病気等でキャンセルできる場合もあるので、加入しているクレジットカード付帯の旅行保険の条件を前もって確認しておくと良いです。
料金と行程(空港)をまずは確認(この時点で予約はしない)。出発日や帰国日を1日ずらすだけで値段が大きく変わってきたりします。同行者との日程調整、同僚との微調整も同時に行います。
2-2. ホテルを予約していく
次にホテルを探して予約していけば良いです。Bookinng.Com等のホテル予約サイトで探せば取消・変更可能なホテルがたくさんあるし、明確に記載されているので、こういうホテルをさっさと予約してしまいましょう。もっと良いところが見つかったらキャンセルすれば良いのです。4〜5ヶ月先ですから取消・変更不可のところは選ばない方が良いと思います。
ホテル検索サイトですが、ヨーロッパ方面はBooking.com、東南アジア方面はAgoda.comが強い(ホテルや宿泊プランの選択肢が多い)ようです。他にExpediaやhotels.com、trivago.jp等もあります。
2-3. 航空券を購入
ホテルを全日程分予約したら、最初にチェックしたフライトの予約をして精算を済ませます。これで旅行の枠組みが整いました。
3. 出発日までの準備
3-1. 旅の準備
① 観光情報の入手
後は出発の日を待つのみです。ゆっくり旅に持って行くものや現地でのグルメ情報、観光情報などを調べるなどすれば良いですね。インターネットで検索すればいろんな情報が仕入れられますね。
ノートにメモしていくと良いですよ。場所ごとに観光スポット、アクティビティ(観光バスやボート等)、行ってみたいお店やレストランをチェック。現地で旅上手な自分をアピールするも良し、同行者と一緒にここ行こう、あそこに行こうと話し合うのも良し。
② 現地オプショナル・ツアー
個人旅行の場合でも現地のオプショナル・ツアーに参加することができます。パリだったらヴェルサイユやルーブル美術館のビジット等、オプショナル・ツアーを行っている会社がいくつもあります。VeltraやCityVision、My Bus等。
基本個人旅行だけどこの観光サイトではきちんとガイドの説明を聞いてビジットしたいなとか、公共交通機関だと行きにくい場所だから現地まで連れて行ってくれるツアーに参加しちゃおうという場合に結構使えます。費用対効果の点でもオプショナルツアーに参加してしまった方が安いということがあります。
例えば行き先がパリの場合、ルーブル美術館やセーヌ川ランチクルーズ がお勧めです。ルーブル美術館は直接行っても混み合っていてチケットは売り切れている場合が多いと思います。2019年10月からルーブル美術館は予約しないと入れないことになりました。CityVisionなら他のオプションも含めてまとめて購入でき、サイトで簡単に予約できるのでお勧めです。他のオプションで人気なのはセーヌ川遊覧ですが、ランチがセットになったランチクルーズ は充実しています。
例えば行き先がパリの場合、ルーブル美術館やセーヌ川ランチクルーズ がお勧めです。ルーブル美術館は直接行っても混み合っていてチケットは売り切れている場合が多いと思います。2019年10月からルーブル美術館は予約しないと入れないことになりました。CityVisionなら他のオプションも含めてまとめて購入でき、サイトで簡単に予約できるのでお勧めです。他のオプションで人気なのはセーヌ川遊覧ですが、ランチがセットになったランチクルーズ は充実しています。
→ シティヴィジョンのオプション「ルーブル美術館 音声ガイド付き優先入場券」を予約する
→ シティヴィジョンのオプション「セーヌ川ランチクルーズ 」を予約する
ヴァウチャー(予約確認書)を印刷して、現地到着後シティヴィジョンのカウンターでチケットで引き換えます。カウンターはテュイルリー公園の手前、ジャンヌダルク像のある広場からすぐなので至って便利です。
あと個人的な経験ですがヴェルサイユ宮殿も予約していった方が良いようです。ハイシーズンにヴェルサイユの窓口でチケットを購入しようとすると1〜2時間待ちは当たり前、な状態になっていると思います。事前にチケットを予約しておけばチケットを取り出してすぐに入場できます。エッフェル塔の麓 発着の直通バス、優先入場券、音声ガイドがセットになったツアーが便利かと思います。
→ シティヴィジョンのオプション「ヴェルサイユ宮殿ツアー」を予約する
③ レンタカー
レンタカーを借りる場合ホテルの詳細を見て駐車場のある宿を取ることを忘れずに。どうしても見つからない場合は有料または無料の路上駐車スペースを利用する手はあります。路上駐車の場合20時から朝8時まで、また日曜は無料というところが多いですが、場所によって条件が異なるので、駐車スペースの標識や料金メーターの記載内容を読んでどの時間帯が無料か確認する必要があります。
またみんな無料で駐車することを狙って無料時間帯になると駐車スペースを探し始めますから追加料金を払ってでも(1〜2ユーロ位の話)その少し前に停めてしまう等の工夫が必要です。そうした面倒なことを考えなくて済むよう、駐車場付きのホテルを予約してしまうのがベストです。
3-2. 休暇直前の職場
① 休暇中の体制について同僚との再確認
あ、そうだったね、みたいな反応もありがちで危ないですよね。リマインドの意味でも休暇前に再確認しましょう。
② 自動メール返答を設定
メール・ソフトで、何時から有効にするかも設定できます。
以下は雛形です。ご自由にご使用ください。
誠に勝手ながらOO月OO日まで不在にしております。OO日に戻り次第返答致します。緊急の場合、下記の担当にご連絡ください。
OOに関して:OOOOさん(tel : xxxxxxxxxx、mail : xxx@xxx.xx)
OOに関して:OOOOさん(tel : xxxxxxxxxx、mail : xxx@xxx.xx)氏名
③ 上司への連絡
休暇直前の退社時には上司にOO日まで不在となる旨を伝えます。ご迷惑をお掛けしますとの一言を添えて。仕事を綺麗に片付けるため多少の残業は仕方ないかと思います。
3-3. 出発前の数日
出発日が近づいてきたら荷物の準備を始めましょう。
数日前から考えて洗濯やアイロンがけを済ませているでしょうから旅行に持っていく衣類をパッキングしていきます。ズボンやシャツなどを平坦になるようバラバラに置き、隙間に靴下やパンツを入れるやり方は古いですよ。
オーガナイザーでスッキリ整理して詰めていきましょう。
① スーツケース
大中小の3つがセットになった軽量スーツケースが便利。大スーツケース1つ分の収納スペースで、旅行スケジュールに応じて大きさを選べるので。使用サイズの目安は以下の通り。
小:週末旅行(1〜3日)
中:1〜2週間の旅行
大:2〜3週間の旅行
一ヶ所滞在型の旅行で現地でたくさん買い物を予定している場合スーツケース2つ持っていくという選択肢もありですね。日系航空会社で欧州行きの便はエコノミーでもスーツケース2個までという条件が多いですから。行きはスーツケース大のなかに中サイズのものを入れ、荷物は全てのこの中に詰め込みます。
帰りは大と中2つを持ち運ぶことになります。キャスターが4つついたスーツケースなら片手で2つとも充分運べます。メトロで移動するのは大変、タクシーだと同行者のと合わせて4つも入れるのはきついかもしれない、という場合は空港⇄市内の直行バスが便利かもしれません(パリならリヨン駅からル・ビュス・ディレクトに乗れますし、オペラ座裏からロワシーバスに乗れます)。
② 電子機器のチャージャー
現地に着いてからスマホを使用する必要がある場合(現地の友人と連絡、ホテルに行く際のナビ使用など)、飛行機の中では電源を切っておくことをお勧めします。
万が一 空港到着後すぐに携帯等の電子機器を使う必要がありバッテリーが切れてしまった場合は空港に充電できる場所がある場合もあります(パリの場合シャルル・ド・ゴール空港ターミナル2のRER B線ホームに行く手前のホールにコンセント付きのベンチがあります)。チャージャーは機内持ち込み手荷物に入れておくと良いでしょう。
またフル充電したものを預け入れ手荷物に入れてしまうと、氷点下の荷物保管庫でバッテリーはカラになる場合があります。電動歯ブラシはチャージャーを持っていくか、機内持ち込み手荷物に入れるか考慮する必要があります。
③ トラベル・ポーチ(洗面用具ケース)
出発日 身支度が整ったら歯ブラシや香水等を入れたポーチをスーツケースに入れて準備万端です。
スーツケースにネームタグはついていますか?
スマホ等のチャージャーや現地コンセントに対応したアダプターは荷物に入れましたか?
パスポートや航空券はすぐ取り出せるようバッグに入れましたか?
最終確認が終わったら出発です。
Buon Viaggio! Bon voyage! 良い旅を!
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