パリ市内の移動、Navigoがお得

2021年6月初旬、フランスにおけるコロナ第3波がある程度収束し、日本からフランスへの移動が認められることになりましたが、日本側では帰国後14日間の自宅待機が要求されますから、まだまだ自由に行き来できるとは言い難い状況です。

7月には従来より3倍近い感染力を持つデルタ株を中心として第4波が押し寄せ新たな防疫措置が決定されました。8月9日以降、衛生パスを提示しないとレストランやカフェに入れなくなったので留意が必要です。

衛生パスはワクチンを摂取した場合の他、PCR検査で陰性だった場合や、抗体検査で11〜6ヶ月前に感染し現在抗体ができている場合にも取得できます。これらの証明書は3日間有効です。

乗り放題のパスを使ってパリ観光を考えている場合、空港ですぐに購入しておいた方がお得な場合があるので、日本出発前にどの交通手段を使うか決めておいた方が良いでしょう。切符の種類をまとめてみたので自分の目的に合った手段を検討してみてくださいね。

パリ市内交通 乗り放題パス=NAVIGO

メトロ、バス、トラムが乗り放題の便利なパスなので、日程が合えばこれを利用するのが一番お得です。パリ居住者用のはNAVIGO、旅行者用のはNAVIGO Découverte (ナヴィゴ・デクヴェルト)という名称です。どのメトロの窓口でも作成可能です。

写真 (3.0cm x 2.5cm) が1枚必要になるので日本から持っていくと良いでしょう。メトロ構内の証明写真機 Photomaton を使用することもできますが、ない場合はどうしようもないので。

作成時に1週間、長期滞在の場合は1ヶ月分、をチャージしてもらいます。作成に際し5€かかり、これは日本のように不要になった時に払い戻しはされません。次回パリに来る時にチャージして使えます。

パリ観光に必要なゾーン1を含むのは Toutes zone(全区間、空港やヴェルサイユ等含む)をカバーするものになります。料金は1週間22.80ユーロ、1ヶ月75.20ユーロです。

↑黄色い部分がゾーン1、2、3、ヴェルサイユ宮殿はゾーン4、CDG空港はゾーン5にある

Navigo Decouverteの値段

 使用可能区間1日 Jour1週間 Semaine1ヶ月 Mois
2 zones2-3 / 3-4 / 4-57,50€
3 zones2-4 / 3-510€
4 zones2-512,40€
5 zones1-517,80€22,80€75,20€
(2020年現在)

Navigo購入時の留意点

ただし1週間パスは月曜から日曜までで、起点はいつも月曜です。使用開始から1週間ではないのではないので注意が必要です。また金曜日以降チャージする場合は翌週月曜からの1週間分になります。1ヶ月のパスは月の初めから終わりまで有効、20日以降チャージする場合は翌月1日からの1ヶ月分になります。

曜日が合うならこの Navigo Découverte を購入するのが得策です。空港 ⇄ 市内の移動費とカルネ(チケ10枚セット)の値段以下で、1週間メトロ、バス、トラム、区間内の在来線 SNCF が乗り放題になるので。

土日にパリ着の場合などでNavigoが使えない場合は、市内行きのチケット(空港はゾーン5なので普通のチケは使用不可)を購入するしかありません。

空港⇄パリ市内は直通のロワッシーバスやRERであればNavigoが使えます。ただしパリが初めての場合は、空港でNavigoのカードを入手してから、券売機で1週間分のチャージを行わなければなりません。Navigoカードの購入場所が少々分かりにくいので、場所を説明した記事を用意しました。

チケ Ticket あるいはチケ10枚分のカルネ Carnet

1枚ずつも購入できますが、10枚セットのカルネCarnetを購入した方がお得です。でも残った場合払い戻し申請はできないし、2回カルネを購入するよりはNavigo1週間を購入する方が安くなりますね。

チケットの種類値段(€)備考
チケ(1回乗車券)1,90地下鉄の窓口や券売機で購入。
チケ(1回乗車券)2,00バス運転手から購入する場合。
カルネ(チケ10枚セット)14,90 1枚あたり1.5€なのでお得。
ヴェルサイユ行きチケット3,65
CDG空港行きチケット10,30
(2019年現在)

メトロやRER内での乗り換えは自由にできます。メトロからRERに乗り換える時改札に同じ切符で通れます。

バスやトラムに乗り換える場合は、メトロの改札を出た時点で切符は無効になるので新しい切符が必要になります。

バスやトラムから他のバス・トラムへの乗換えは1.5時間以内であれば可能です。2枚目の切符を使う必要はありません。

ロワシーバスやオルリーバスには使えません。専用の切符を購入する必要があります。またゾーン1を超えるRERには使用できないので、RERで空港やヴェルサイユ、デファンスにいく場合は、この行き先のための切符を窓口で購入する必要があります。

(余談ですが、フランス語で「ti」は舌先を下の歯にくっつけて発音するので、日本語の「チ」に似た発音になります。「ティケ」ではなく「チケ」と発音した方が原語に近い音になります。更に「si」も上記同様の舌のポジションで発音するので「シ」に近い音になります。つまり「チケット1枚ください」と言う場合、「アン・チケ、シルヴプレ」とカタカナ表記通り発音すれば良い訳です。)

モビリス Mobilis

メトロ、RER、バス、トラムが一日乗り放題になるパスです。チケと同じ形状で1日に何度も使用できる切符になります。

モビリス1日券1-2ゾーンは、Navigo1日券1-5ゾーンと同料金。なのでチャージするためのNavigoパスがない場合はこれを購入すると良いかもしれません。パリ市内の移動であればゾーン1−2で充分です。

 ゾーン値段(€)
2ゾーン1-2 / 2-3 / 3-4 / 4-57,5
3ゾーン1-3 / 2-4 / 3-510,00
4ゾーン1-4 / 2-512,40
5ゾーン1-517,80
(2020年現在)

1日に5回超交通機関を利用することが見込まれる場合はお得になりますね。

3日間毎日購入(22,50€)するよりは、最初に記述したNAVIGO1週間パス(22,80€)を購入してしまった方が良いと思いますが。NAVIGOだとゾーン5までカバーしているので。

参考までに、ヴェルサイユやオルリー空港はゾーン4、ディズニーランドやシャルルドゴール空港はゾーン5です。パリ市内は徒歩でいろんな場所を回ることができるので、モビリス1日券が良い選択になるかどうか…。

パリ・ヴィジット Paris Visite

連続する1日、2日、3日、5日(4日はなし)、ゾーン1-3または1-5のメトロ、RER、バス、トラムが乗り放題で、提携美術館や商業施設で割引が受けられるパスです。

モンマルトルのケーブルカー(フニクレール)でも利用可。凱旋門やモンパルナス・タワーの入場料が25%引き。デパート「ギャラリー・ラファイエット」で10%引き、等(詳しくはRATPのサイト参照)。

 1日2日3日5日
1-3ゾーン(大人)12,0019,5026,6538,35
1-3ゾーン(小人)6,009,7513,3019,15
1−5ゾーン(大人)25,2538,3553,7565,80
1−5ゾーン(小人)12,6019,1526,8532,90
(2019年現在)

またパリヴィジット1〜5ゾーンならCDG空港とパリ市内を結ぶロワシーバスが利用できます(でも値段が…)。パリ市内の発着場所はオペラ座裏にあります。ビュス・ディレクトと呼ばれる直行バスは利用不可。

ゾーンと日数を指定して、メトロの窓口で購入。氏名と使用開始日、使用終了日をペンで記入したら有効になります。

シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内への行き方は大丈夫ですか? こちらの記事にまとめてあるので興味があればご一読ください(「空港からパリ市内への行き方」)。

まとめ

最低限の交通費でパリを最大限観光する場合はナヴィゴ1週間を有効活用するのが得策です。ただ月曜から日曜までという制約があるので、以下の基準を適用すると良いかもしれません。

  • 3日あるいはそれ以上使える場合にナヴィゴ1週間(Navigo semaine)を購入
  • CDG空港⇄パリ市内は往復、難しければどちらかだけでもナヴィゴを使用するようにする(到着時はロワシーバス、帰りは乗り方にも慣れているであろうRER B)
  • 使える日が3日未満の場合は、ナヴィゴ1日(Navigo Jour 1-2 zones)を購入

例:木曜パリ到着、翌週火曜日帰国する場合:
木・金・土・日はNavigo1週間(空港⇄パリ市内はロワシーバスかRERで移動、22,80€)、月はNavigo1日(7,50€)、火は空港行きチケット(10,30€)、合計40,30€。

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