南ヨーロッパにおけるボート・ツアー5選

陽光溢れる南ヨーロッパのビーチ・リゾートでバカンスを楽しむ方は大勢いると思います。ギリシャ、南イタリア、南フランス、スペイン、ポルトガル、すべて地中海に面し素敵なビーチがたくさんあります。デスティネーションによってはそれに加えてボート・ツアーに参加できる所もあり二重に楽しむことができます。この記事では中でもお勧めのボート・ツアー、トップ5をご紹介したいと思います。

その前にアドバイスを1つ。場所によっては素敵な大型の船が出ていたりしますが、これだと洞窟の中に入っていくことができず、外側から見るだけになってしまいます。

12人くらい乗れるゾディアックやせいぜい20人くらいの小型ボートに乗るようにすると、洞窟内にまで入って行けるので10倍多く楽しめます。洞窟内に入る時、出る時の光の変化、洞窟内部で妖しく揺れる光など、とても微妙で変化に富んでいるので、絶対に体験したい所です。


サルデーニャ島、カーラゴノネ発のビーチ巡り

マリオール・ビーチ(人のいないところを撮ったのでほんの一部分のみ)

一番はイタリアのサルデーニャ島東部カーラ・ゴノネから出発するボート・ツアーです。サルデーニャにはターコイズ・ブルー(トルコ石のような明るい青)の美しいビーチが点在しますが、中でも島の東、中部に位置するこのあたりにサルデーニャ島で最も美しいと定評のビーチ、マリオール・ビーチとゴロリッツ・ビーチがあります。陸からだと往復2時間坂を登り降りしないと行くことができません。

これは別の記事で詳細を載せているのでそちらをご参照下さい(「カーラゴノネとオロゼイ湾クルーズ」。

カーラ・ゴノネの船着場に行けば20ほどのスタンドが立ち並び、そこで切符を購入します。12人乗りのゾディアックがお勧め。

朝10時から夕方17時まで、昼食(大きいサンドイッチ、ミネラルウォーター、りんご)がついて一人50〜55ユーロ。一日中楽しめるので高くはないと思いますよ。サルデーニャで最も美しいと評されるビーチに行ける訳ですし。上記2つの他 いくつかのビーチや洞窟に立ち寄ります。ある洞窟ではシュノーケリングもさせてもらえました。

ポルトガル南部アルガルベ地方、ポルティマン発の洞窟めぐり

ベナジル洞窟

2番はポルトガル南部ベナジルBenajil洞窟を目玉とするボート・ツアーです。この巨大な洞窟は海に面して自然に造成され、上部は一部陥没したのか穴が空いています。ここから差し込む光が良い具合にオレンジ色の岩肌を浮かび上がらせ とても神秘的な雰囲気に包まれます。

隣のビーチまで行ってそこから泳いだりカヌーで行けなくもないのですが、一般的にはもう少し離れたポルティマンPortimao発のボート・ツアーに乗っていくのがメジャーです。ボートツアーでは「ビーチ」に上陸することはできませんが、しばしボートを留め、この洞窟内部の神秘的な雰囲気を堪能したり、写真撮影する時間は充分にあります。

ボートツアーはここが最大の目玉ですが、他にも15ほどの洞窟を訪れます。白い岩肌の岸壁に沿って進みます。ビュンビュン飛ばします。モーターボートってあまり乗る機会ないと思いますが、こんな風に爽快なんでしょうね。

3時間ほどで30ユーロ。

フランス、マルセイユ発のカランク巡り

マルセイユ・カランク巡り

3番目は南仏マルセイユ発のボート・ツアーです。

マルセイユではイフ島やフリウル島に行く船や、エスタックやポワント・ルージュといった隣町に行くボートもあり、それぞれ快適な海を体験できますがこれらは交通手段に留まります。カランク巡りはそれ自体楽しめるボートツアーです。

マルセイユの南の突端の広大な部分がカランク国立公園になっており、自然や動植物保護の観点から規制がかかっています。その海側、様々な形状の白亜の岸壁を見ながらターコイズ・ブルーの海面を進んで行きます。カランクは入江を意味します。

ツアー名大人(€)小人(€)内容所要時間
アンテグラル Intégral
3023マルセイユからカシスまでの全てのカランクを周る3時間15分
エサンシエル Essentiel2419最も大きなカランク6箇所を周る2時間15分
エサンシエル&遊泳 Essentiel et Baignade35357〜8月限定で上記Essentielに30分の遊泳時間がつく3時間半
(2019年現在)

4歳未満は無料。

チケット売場は、カヌビエール通りから港に向かって右手の角。船乗り場はそのすぐ横。9時半〜12時、14時〜18時。船は193人乗り。ここでは洞窟に入っていく訳ではないので大型船でも問題ありません。

カシス発のボートツアーもあります。この場合カシスまでバスで行きます(Citypassや72時間XLパスでカバーされる)。2時間弱でカランクを9箇所周るコース、大人28ユーロ、小人19ユーロ、5歳未満1ユーロ。船は75人乗り。値段は毎年変わるのでこのサイトで確認してください。

南イタリア、プーリア州ヴィエステの洞窟めぐり

サン・フェリーチェのアーチ

4番目はイタリア東部、中央よりやや南に位置するヴィエステの洞窟めぐりです。この一帯は石灰岩の崖が海に面しており、波風で削られて多くの洞窟ができています。海面からひょこっと突き出た岩石や向こう側に教会が眺められるアーチ状の岩石なども含め多様な洞窟が存在します。

2時間半ほどで20ユーロ。船着場の入り口で翌日のツアーの切符を購入。


イタリア、青の洞窟Grotta Azura

青の洞窟

5番目は青の洞窟です。これは説明の必要がないほど日本では知られた海の洞窟ですね。カプリ島にあるので、ついでに訪れると良いかもしれません。私はソレントから水上ジェットに乗ってカプリ島へ、着いたらすぐに別の船で青の洞窟に向かいました。

この船には50人くらい乗っていて、そのままでは大きすぎて小さい洞窟には入れません。洞窟の手前には10艘ほどの手漕ぎボートが待機していて6名ずつになって分乗します。そう、波で揺れている上で船からボートに乗り換えるんです。それぞれのボートにはイタリア人の漕ぎ手が乗っています。

イタリア語で説明があり、英語でも説明があったかもしれませんが風の音が邪魔でよく聞き取れず。でもジェスチャーで、波が低くなった時に洞窟に一気に入り込むからその瞬間背を低くするように、と言っているらしいことがわかりました。

自分のボートの番がやってきます。波が低くなった瞬間 船頭の合図がありみんな頭を引っ込めます。立って漕いでいるイタリア人も思い切り上体を倒して一気に洞窟内に入り込みます。入った瞬間、それまでの眩しいくらいの陽光や騒がしい波や風の音が一気に消え、静寂と微妙な色合いの青に包まれます。薄暗い中、青い光がボート下から照らされ、幻想的な雰囲気が漂います。

洞窟の入り口外側から陽光が入り込み、洞窟内部で反射光が水面更に洞窟内部を照らすことでこのような色合いの光が現出するという仕組みです。もちろん自然にできた訳です。

値段はカプリ島桟橋から洞窟入り口までの往復16ユーロ+手漕ぎボート(船頭付き)10ユーロ+洞窟入場料4ユーロで、合計1人30ユーロ。洞窟自体を見るのは5分ほどですが、洞窟へ向かう時間もちょっとしたクルーズ気分が味わえるし、海上でボートに乗り換えるとか楽しいですよね。

最後に

如何でしたか? 一応順番はつけたもののどれも甲乙つけがたいものばかりです。その日の天候や気温、同行者と楽しく過ごせたか等にも関わるので人それぞれだと思います。いくつか行ったことがある読者の方、自分はこっちの方が良かったという意見をお持ちの方はコメントで是非お知らせくださいね。

今回の記事ではイタリアが3箇所(サルデーニャ、ヴィエステ、カプリ島)、ポルトガル1箇所(アルガルヴェ)、フランス1箇所(マルセイユ)でした。イタリアが群を抜いていますね。